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2009年01月01日
変革、転換の2009年
明けましておめでとうございます。2009年が、クリーニング業にとって実りある一年になることを祈っております。昨年は、原油高騰に伴う燃料や資材の高騰によるコストアップ、秋には世界的な景気悪化による需要減退など、クリーニング経営を取り巻く環境が大揺れに揺れた一年でした。この新たな年も、さらに厳しい一年になることを覚悟した上で臨む必要があります。この新年号では、最新の業界ニュース、年頭所感、コンサルタント諸氏の提言などから、新たな一年の展望を探る内容とし、業界繁栄に向けた一つの指針になればと期待しています。
厳しい一年になることは覚悟で臨む
◆お店を起点に変革へ
成長期にあった、かつての業界は、どちらかといえば工場を起点とした経営発想であった。品質、生産能力を整え店舗展開へ。店舗は窓口として増やせばそれだけ売上が伸びた時代だから、店舗営業から物事を考える必要はなかったのかもしれない。しかし、大きく時代が変化した。もはや点数が飛躍的に伸びる要素はどこを探しても見つからない。クリーニング業として、ここで改めて消費者のニーズを見つめなおす時期を迎えている。
そのニーズに応えるために、まずはお店から変化させていくことが求められる。お客様が集まるお店とは?を起点として、看板、メニュー、料金、接客と、いま求められているものを考え改めていく。さらに、求められる技術、や品質、納期において、ではどういう設備やラインが必要なのか、どんな技術導入が必要か、お店からの発想で工場の改善に入っていく。例えば、単にドライ機を買い替えただけで売上が伸びるわけではないし、たとえ生産能力が2倍になっても売上が倍増するはずもない。自社のお客様、お店のあるべき姿から、風合いの良い仕上がりであったり、とにかくスピード優先であったり、人や環境に優しい洗いであったり、それぞれ機械選びも変わってくるはずだ。
変わらなければ前に進めない時代であることは明白。変わるにしてもその発想の起点を変えることで結果も変わってくる。売れる店作り、そのための生産のあり方、発想の流れを逆から進めることで、何かが見えてくる。
◆アピアも変わる!
かつての集中取次方式から直営店化の変遷の中で、中堅大手の直営システムの一つの成功モデルともなったアピア方式。そのアピアも今年、大きな変革を遂げる(11面)。「ゼロプラスクリーニング」という新たなショップブランドを創り展開を始める。コンセプトを大まかにいえば、洗うことでマイナスからゼロに、そしてプラス(価値)を積み重ねていくというもの。09年、注目の話題の一つとなりそうだ。
◆洗たく屋からの転換
連載拡大版(17面)にて、業のあり方そのものの変革、転換を提言しているのが住連木まさし氏。「ファッションの多様化は永遠に続き、ドライクリーニングという単一メニューだけでは未来社会に対応できない」として、修整の技術を売るなど繊維製品を総合的にケアする業への転換を提唱している。本紙でも昨年より「FQM」について連載を続けているが、クリーニングとは?業はどうあるべきか?を見つめなおす時を迎えているようだ。簡単ではないが、業界が次のステージへ向かう必要性も出てきている。
◆大丈夫!クリーニング
18〜23面は、各団体やメーカー代表の年頭所感を掲載している。いずれも厳しい一年になることを示唆しているが、小笠原範光氏は「大丈夫!クリーニング」と勇気づける。どんなに景気が悪化しても需要は消滅しない、としているが、しかし、変化しなければ生き残れないとも説く。不採算店整理などで損益分岐点を下げるとともに、クリーニングの「価値」を高めることを求めている。
◇ ◇ ◇
いずれにしても、厳しい一年だからこそ、お店も工場もそして業界そのものも変革、転換するチャンスの一年となる。
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