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2009年01月10日

全ドラ 主幹余話 2009年1月10日号

 書棚から引っ張り出した本が『マネーゲーム敗れたり』—ドルに翻弄される時代は終わった—である。お金儲けの神様と言われた邱永漢氏(98年版)の著書だが、アメリカ発の世界不況に至る現在の状況をズバリ指摘している◆10年前、すでに「日本は成熟社会としての問題と苦悩を背負っており、一番お金があって、一番苦しんでいるのも、おかしな話だ。しかし、日本はドルを抱え込んだために、その副作用で苦しんでいるが、富をつくる力は無償で残っている。ドルを稼がないとやっていけないという妄想から解放される時が来たら、さらに一段と繁栄する」と述べている。副作用と妄想?。それから抜け出せないから、巷間の「トヨタショック」で、消費はガクンと冷え込んだとも読める◆また一方、成熟期の消費社会にあっては不況下「安売りで企業は生き残れない」といい、当時のダイエーを名指しで警鐘を鳴らした一書でもある。

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