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2006年08月07日
[第7話]常識を一度疑ってみる。
常識を一度疑ってみる。
常識的な意見からは何も生れませんからね。
かなり以前から「逆発想」というようなことが世間でいわれとりますが、そもそも日本という国とアメリカ、ヨーロッパなどとは反対のことが多い。みなさんがよく知っとる例でいうと、日本じゃノコギリは引いて切る。ところがあちらでは押して切る。あるいは手招きの合図でも、日本武でこっちこいとやると、むこうじゃあっちいけというサインになったりね。というように色んな点で反対のことが多い。そういったことから、いっぺん常識とされているようなことも、ひっくり返して考えてみると当り前と思っとったことが、ずいぶんええ加減なことだったりする。
ことわざなんかでもそうだね。「急がば回れ」なんてこというがありゃおかしいんで、そんな近道あるんならいつもそこ通りゃいい。それを急ぐ時だけ通ろうとするもんだから、
「そんなに焦っていつもと違う近道すると危険だぞ」なんてことになる。これが反対に、いつも一番近い道を通るにゃどこ通りゃいいかと、たえず一番近い道を考えて歩いとると、
「この道は歩きづらいから舗装せにゃいかん」とか「この川に橋がかかっとりゃもっと速く行けるのに」とかいろいろ考える。そういったことをどんどんつぶしていけば、安全にいつも最短距離でいけるんだね。それをいつまでも「急がば回れ」なんていっとると、いつまでたっても速いこと行くことができん。
だいたい世間で常識となっとることはこういうことが多いんで、いっぺん常識の反対やってこうと。しかし常識の反対というと「非常識」なんていう言葉があって、「なんかあいつ非常識なことやっとるぞ」とあんまり言葉として良くないんで、「非常識」はいかんが、これまでの常識の枠から一歩出て考えなさいということで、私は「脱常識」というようなことをいっとるんです。
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