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2006年08月07日
[第17話]改善してみて駄目な時は、別の方法でやってみる。
改善してみて駄目な時は、別の方法でやってみる。
元に戻すならやらん方がましです。
「トヨタ方式」というのは何のためにやるかというと、会社が利益を出してもらわんと困るのでね。この利益を出すということが一番大切なんです。社員の人に色々改善してもらっといて、利益が出んなんていうことになったら、それこそ働いとる人がムダ働きになるんでね。やっぱりがんばってもらったら、それだけ還元していかんと何のために改善したか、なんていうことになる。
それと、「トヨタ方式」やっていく上で一番大切なのは、やっぱりトップが本気になってやるということです。そういう部所に「おまえ、やっとけ」なんて言っとったんじゃこりゃうまくいかん。
たとえば働いとる人が、「ここをこうすりゃうまくいくかもしれん」なんて思っても、やってみて「失敗したら、上司に叱られて怖い」なんて思えば、自分からやろうとはせんでしょう。そういった点でトップが先頭に立ってやってくっていうと、働いとる人も「自分らもやらにゃいかん」という気になってくれるんだね。だから「トヨタ方式」がうまく行くかどうかは、トップの考えにかかっとる。
それから改善やってく中で、「こんなこと、やらんときゃ良かった」と後悔することがあるかもしれませんが、こう言っちゃなんだけども、そういうことが多ければ多いはど、いい成果が上るんです。いっぺんだめだったからといって元に戻すぐらいだったら、そんなことは初めからやらん方がいいんでね。とにかく改善したらすぐにその結果を見て、うまくいかん所があったら「ナゼ、ナゼ」とその悪い点を見て、次の改善をする。仮りにその改善が自分じゃ「うまくいったな」なんて思っても、「いや、今が一番悪い」と、「今よりもっと良くならにゃいかんのだ」と考えて現場見てもらうと、今よりもっと良くなると思います。もし仮に失敗しても「失敗は成功のもと」になってもらえば、非常にいい成果が上るのではないでしょうか。
また、改善をやっていく中で大切なのは、流れで物を作っていくんだと、この全体に流れを作るということが非常に大事になってくる。
この流れも自然に例をとってみるというと、山の上の方の川は谷川になっておって、川幅は狭いけれども非常に流れが速い。ところがそれも下流の海に近づくというと、川幅は広いが流れはとてものんびりしておる。
このクリーニングでも五点ずつ流すようになって、「昔に比べりゃずいぶん良くなった」と思われておるかもしれんが、さっき言ったように「今が悪いんだ」と考えて、もっと川幅を狭くして流れを急にしようということで、何とかして一点流しに近づけていこうという努力が大切じゃないでしょうか。
それからまた、誰かに「こうした方がいいんじゃないか」なんて指摘されたら、そういう考え方もあるかと思って、いっぺんやってみて比べるということも大事なんじゃないでしょうか。「こっちの方がいい」と考えずに、とにかくだまされたと思ってやってみるということが必要なんです。
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