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2006年08月06日
vol.2「美人の沙汰も金次第」
洗い放談
「美人の沙汰も金次第」
最近、業界にたいする統計がたくさん発表されるようになった。数字はなんにもなく、ただ推測やカンで話をするのでなく、統計であれこれいわれると、だれしもちょっと反ぱくできない。
ところが統計はどこまで信用できるかである。先年業界の実態調査があったときに、あるお役所の係員は「あんまり報告がおそいので私一人で百枚近くも書きましたよ」というゴウケツがいた。これでは官庁統計といえども信用いたしかねる。むろんこんなのは例外。
しかし官庁統計なるものは、だいたいマトをいているように思える。なぜそんなことがわかるかといえば統計にまた別の統計をもってくると、トンチンカンなものは少なく、いいところをつかんでいるということがわかる。
たとえばクリーニング代の一世帯あたりと、衣料の保有状況と、さらに洋服タンスの数と比較してみるとこれがだいたい一致している。
洋服タンスは一戸あたり平均して①関東1.012、②近畿1.076、③四国1.04台もっている。一番少ないのは東北の0.642台である。
これにたいし背広服上下の所有状況は①関東、②近畿、③東海、最低はやはり東北である。この場合③が洋服タンスと背広ではいれかわっているだけである。
また筆者はごく最近面白い統計を発見した。よく美人隔県説ということがいわれる。いわく「秋田美人、山形不美人、新潟美人、富山不美人、石川美人、福井不美人、京都美人」といった式に。
そこで美容のセットつきコールドパーマの料金をみると、秋田700円、山形688円、新潟725円、富山625円、金沢850円、福井725円、京都908円(三十九年八月)といった式に、美人県と不美人県とは、ハッキリと格差がある。
つまり美人は天然のものでなくパーマ料金をはりこんで、後天的に加工きれたものが多いということこになる。
このように環衛業の統計も、一業だけでなく関連したものをつき合わせてみると、案外に信用できる数字の多いことに気づく。
それにしても業界自身がつくった統計に見るべきものがないのは、まことにきびしいかぎりである。苦利忍愚(クリーニング)というから、そんな数字など調べたくないというのであろうか。
著作:全国ドライ新聞社
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