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2006年08月06日

vol.3「業界の無防備地帯」

洗い放談
「業界の無防備地帯」

 アメリカでコインが全盛期を越したことは、米国旅行者の一致した帰来談である。だがこれをもって、日本もおなじだと楽観はできない。なぜならアメリカにおける自家ドライの普及率は、ランドリー協会員をもふくめて95%にも及んでいるからである。その点、日本のように僅かに二五ないし三〇%とは比較にもならない。


 ほんとうの話が、日本のクリーニング師はランドリー師であって、ドライ師は三分の一以下といってよい。こういう手の内をだれよりもコインを手がけるシロートに見てとられているところに、大きな問題がある。
 それからアメリカのランドリー協会のアンケートによると、クイックサービスについてつぎのような回答が出ている。
当日サービス45%
翌日サービス27%
二日またはそれ以上23%
回答なし5% (ゲンブクリーニング報)
 つまり半分に近いものが当日仕上げである。これでは「早い」が売りもののコイン業者も独立店として永続できないのも当然なことである。
 日本のように「コインは仕上げが粗雑だ」 「シロートではシミぬきができない」などと毒づいているのとはわけがちがう。
 それにしても、シロートでさえ当日仕上げを原則としてやっているのに、何年選手だと自称する業者が、一週間も十日も、なかにはそれ以上もかかっているものがあるということは、いったいなんとしたことか。
 クリーニング業は選挙をやっているのではない。言論戦にうき身をやつしているひまがあったら、どうしてシロートを足もとに寄せつけぬクイックサービスをやりこなすか。これを真剣に考えねばなるまい。
 現状はウッカリ業者にチャッカリコインの対戦である。もしも業者のクイックサービスがコイン以上に行き届けば仕上げ技術はよいし、コイン業者がどんなに資本をもっていようとも、おめおめと進出できるはずがない。
 彼らが出てくるには出てくるだけのスキ間があり攻めこめる余地があるからだ。それがドライ設備のない業者70%というものであって、彼らが大手をふってなだれこむ無防備地帯もここにあるといってもよい。

著作:全国ドライ新聞社

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