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2006年08月06日

vol.7「業界夫人よ表方になれ」

洗い放談
「業界夫人よ表方になれ」

 舞台のガク屋で働く人たちを裏方さんという。クリーニング業界の夫人連はまったくこの裏方さんのように、組合の会合があっても顔を見せない。研究会があっても同様。そればかりか自分の店にもいつも出ないで、裏方をつとめている人が少なくない。  ある人がいっていた。クリーニング屋さんの奥さんて仲が悪いのね、風呂屋で出会ってもお互いにモノもいわないんですよ…と。私はこの話を聞いて、それは仲が悪くてモノをいわないのではない。お互いに顔を知らないのだ、と釈明しておいた。  あとでほんとうにその奥さんにこの話をしたら「まったく知らないんです。電話の声は聞きおぼえがありますが…」ということであった。


 クリーニング業界が、いま一段発展せず、市場開発がおくれているのは、多分にこうした夫人の働きが裏方さんに終始していることにあると思われる。たまには主人にかわって組合の会合に出て、業界の空気に接してほしいし、また研究会にも出てもらいたい。接客はむろん男より女がいいに決まっている。
 もっともここ一、二年若い業界の人たちの中には、研究会に夫婦づれで出てくる人がある。私はこういう人の店はきっと、いまに先輩を追いこして大きくなるにちがいないと思う。
 店の近代化ということも近ごろよくいわれるようになった。だがいくら立派に改装しても、夫人の服装がヤボであったり、人がらが洗練されていなければ、近代的店舗が泣くにちがいない。この点、近代化は夫人から…といったほうが適切かもしれない。
 業界夫人よ、表方さんになれ。そして地球を七回半まわれ、つまり世間を広く見て近代センスの夫人になってもらいたい。そうすることで、この業界がどれだけ前進するかはかり知れないものがある。

著作:全国ドライ新聞社

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